Page Top

SPECIAL妄想キャリブレーション「魔法のジュース制作秘話」

  • INTERVIEW
more

妄想キャリブレーション「魔法のジュース制作秘話」

SPECIAL対談

—篠田さんが所属している「アマナ異次元」とは、簡単にいうとどういうチームなのでしょうか?

篠田利隆 広告会社をベースにしたチームです。オタクカルチャーが好きなので、広告会社ができるオタクカルチャーのモノづくりを、ファンの方にとっても嫌な感じではない形で広めていきたいなと、ここ2年考えてきました。アイドルもたくさんの人に見てもらえた方が良いですし、いいと思う人が増えてくるように、広告の観点も持ちながら活動しているチームです。

—宇多田ヒカルさんやmiwaさんのMVの映像監督をされていた篠田さんが「何故なら私、妄想少女ですの」から妄キャリを撮ることになったのは、どういう縁だったのでしょうか?

篠田利隆 きっかけは利根川さんなんです。

利根川貴之 最近はアイドルにも楽曲提供をしていますけど、もともとはCMの音楽のプロデュースをメインでしていまして、篠田さんとも10年以上前からご一緒してたんです。

篠田利隆 僕の最初のCM作品の音楽も利根川さんなんです。

利根川貴之 素敵な作品を作ってたので、妄キャリもお願いできないかなと、ことあるごとに妄キャリのライヴに連れてきてました。

篠田利隆 僕もずっとやりたいと言ってました。妄キャリの皆さんが可愛いのはもちろんですし、アニメなどのオタクカルチャーが好きな女の子たちがメイドさんをやってアイドルになっていて、そういう人たちの応援をしたいと思いました。僕は女の子に生まれ変わってアイドルになりたいと思っていたぐらいなんですけど、自分はなれないからモノを作ってると思うんです。

—利根川さんはRoboshop Maniaのメンバーで、Dr.Usuiさんや坂和也さんと「Wicky.Recordings」としても活動されていますが、妄キャリをデビュー・シングルからサウンド・プロデュースしたきっかけは何だったのでしょうか?

利根川貴之 もともとでんぱ組.incの現場に普通に通っていて、その後でんぱ組のCM歌唱楽曲や「ORANGE RIUM」などの楽曲提供をしていくうちに、もふくちゃん(株式会社ディアステージの福嶋麻衣子)や高瀬さん(株式会社ディアステージの高瀬裕章)から新しいユニットの話をされたんです。見に行ったら面白い子たちで、僕らもアイドルに曲を書きたい時期だったので、二つ返事で受けましたね。オープニングSEも頼まれる前に作ったり「作家なのにヲタの人より現場に来てる」って感じで。プロデュースできて嬉しいですね。

—利根川さんから見た妄キャリの魅力とは何でしょうか?

利根川貴之 最近は「秋葉原体育会系アイドル(!?)」と言ってますけど、意外と根性があるんですよね。かつ、やりたいことに対してまっすぐで、一直線でブレない。すごい集中力を見せるのも魅力で「この子たちに曲を書き続けたいな」と思わせられますね。

—妄キャリの皆さんは、利根川さんとこういうことを話すことはあるんですか?

桜野羽咲 ふだんは会ってもアニメの話しかしないんで嬉しいですね(笑)。

—利根川さんは、音楽面で他のアイドルとの差別化は意識していますか?

利根川貴之 一番最初は、秋葉原出身でアニメが好きだというカルチャー的なところから始めたんです。ちょっとしたアニソン感を入れていました。最初の頃はアニメのオープニング、エンディングのつもりで作ってましたね。

篠田利隆 MVもCGやポージングにアニメの要素を必ず入れるようにしています。みんなゲームも好きだし、そういう要素は意識してますね。

—「魔法のジュース」のAメロは、オリエンタル風味だったり、インドのシタールの音が鳴ったり、裏打ちのリズムが響いたりしていますね。

利根川貴之 最初の出だしの部分は、呪文みたいにしようとしましたね。無国籍や魔法世界みたいな二次元的な要素を入れようと考えて、異国世界に行くみたいに感じられる音楽にしました。

—そうした方向性はどこから思いついたのでしょうか?

利根川貴之 いつも妄キャリには「これがあったらいいな」と思う曲を作ってるんです。僕の強みは、ライヴを常に見ていることで、普通の作家とアイドルの関係とは若干違いますね。彼女たちのパフォーマンスを見て「これが足りない」「これが面白いんじゃないか」と作っている感じですね。今回の「魔法のジュース」は「ライヴで勝てる曲」。今年はいろんなフェスにも出るだろうし、対バンも増えるだろうし、そういう場でインパクトがある曲にしようと思いました。そこでDr.Usui(作編曲を担当)さんが面白いフレーズを考えてくれたんですよね。